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問題⑧(9月20日投稿)の解答と解説

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 問題はこちらから  問題 今回の問題は、計算というよりも規則性を見つけることが大事になります。 累乗の意味を理解していれば、具体例を調べることで考えることはできますが、 数学Ⅱの「指数関数」や数学Bの「数列」を学習していることでより考えやすくなります。 以下解説です。 ※写真の中では累乗の指数を通常通り右上に書いていますが、本文の中では「2の10乗」のことを「 2^10 」のように表記します。 (1)いきなり「 2^123 」を考えるのは難しいので、指数(右上の数)が小さい場合で考えてみます。 2^10 までを計算すると、一の位の数は「 2 , 4 , 8 , 6 , …」を繰り返しているように見えます。 その理由としては、2の累乗は、指数が1増えるたびに前の数を2倍しています。 一の位は繰り上がりの数がないので、 2の2倍は4 → 4の2倍は8 → 8の2倍で一の位が6 → 6の2倍で一の位は2 → となり、2 → 4 → 8 → 6 → 2 → … と繰り返すのです。 このことから、2の累乗は、 指数が4の倍数なら        一の位は 6 指数が4でわって1あまる数なら 一の位は 2 指数が4でわって2あまる数なら 一の位は 4 指数が4でわって3あまる数なら 一の位は 8 になるということが分かります。 さて、2^123 について考えると、 123 ÷ 4 = 30 あまり 3 なので、一の位の数は 8 と分かります。 (2)今度は十の位の数の変わり方について調べてみましょう。 2^12 までを計算してみると、十の位の数は「奇数、奇数、偶数、偶数、…」を繰り返しているように見えます。 理由は一の位の数が関係しています。一の位で出てくる数のうち、2,4は2倍しても繰り上がらない数、8,6は2倍すると繰り上がる数です。 実際に、すべての1けたの数を2倍してみると、分かることは次の二つです。 1.1けたの数を2倍したとき、4以下は繰り上がらず、5以上は繰り上がる。 2.繰り上がる数は1 したがって、2倍して繰り上がったときは十の位が奇数、繰り上がらないときは偶数になります。 つまり、前の累乗の一の位の数が2か4ならその次の十の位は奇数、8か6ならその次の十の位は偶数になるということです。 さて、2^499 の十の位の数が偶数か奇数かは 2^4...

茨城県高校入試対策③ 解答と簡単な解説

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 問題はこちらです。目標時間は15分程度(目標点数によって前後します) それでは、早速解答から(もう少し下に掲載しておきます) 以下、簡単な解説(画像中心)です。 大問1 (1)①加法(学年:1年) 符号に気を付けて計算しましょう。毎年どれかの形で1番目に出る問題なので、完璧にしておきましょう。 ②平方根の計算(学年:3年) こちらも現在の出題形式になってから毎年出題されています。平方根のルールを確認しておきましょう。 ③単項式の乗法・除法(学年:2年) 前回の解説で説明した、符号、数字、文字をそれぞれ別に計算する理由は主に今回の問題のような分数が出てきたときにも問題なく計算できるようにするためです。 ④多項式の加法・減法(学年:2年) 片方が分数でないときも、分母をそろえて計算します。 (2)連立方程式(学年:2年) 3つの多項式がつながった形の連立方程式は、まず2つの方程式をつくるところから始まります。ペアの選び方はカンになりますが、うまく選べば少し楽になるかもしれないだけでどれを選んでもすごく大変になるということは基本ないので、気楽にペアをつくってしまいましょう。 大問2 (1)関係を表す式【不等式】(学年:1年) 不等式で表す問題は、以前の形式では2~3年に一度程度の頻度で出題されていました。1年の時に学習してから見る機会がないので、改めて復習しておきましょう。 (2)2次方程式の利用(学年:3年) 2次方程式の文章題は、連立方程式と比べて出題頻度が高くないですが、パターンが少ない(2次方程式単体で出すのが難しいため)ので、パターンをおさえてしまいましょう。 (3)確率(学年:2年)、平方根(学年:3年) 確率の中に平方根の内容が入ってくる問題です。このように、確率の問題は、小問集合で出される場合には他の内容と複合することが多いので、過去問やいろいろな問題で練習しておきましょう。 (4)関数のグラフ(比例、反比例は1年、2乗に比例する関数は3年) 関数のグラフについての問題です。比例のグラフと反比例のグラフの交わり方については、知っていると便利な性質です。

問題⑦(9月11日投稿)の解答と解説

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問題はこちらから  問題 「放物線が x 軸から切り取る線分の長さ」とは、放物線が x 軸と交わる2点間の距離のことを表しています。 そのため、x 軸から切り取る線分の長さを考えるときは、基本的に x 軸と異なる2点で交わることが前提となります。そして、そのときの交点の x 座標をα、βとすると、 y = a ( x - α ) ( x - β ) と表せます。 放物線の問題を考えるときには、未知の定数の値が変わることで、放物線がどのように動くのかを把握すること、そしてそれをもとに図をどれだけ簡単、かつ正確にかくことができるかが重要です。 放物線は、開き具合(上に凸か下に凸か)、軸(頂点の x 座標)、最小値または最大値(頂点の y 座標)の3つの情報が分かれば形を確定させることができますが、未知数があると、そのうちのいくつかの情報が分からなくなってしまいます。それを、未知数があることによる動き方をある程度把握しておくこと、あるいは図で補完することで放物線について考えていくのです。 例えば、下の放物線(ⅰ)では、頂点が原点にある(頂点が分かっている)ことが確定していますが、グラフの開き具合や上に凸か下に凸かが分かりません。 (ⅱ)では、放物線の開き具合と軸は分かっていますが、最小値が分からないため、上下に動く関数になります。 このような、未知数のある関数の動きに慣れておくことが、放物線問題を解決するポイントになります。 さて、問題を見てみましょう。 x 軸から切り取る線分の長さだけが分かっても、x 軸との交わり方が分かるだけで、放物線の形も、x 軸とどこで交わるのかも分かりません。 しかし、直線 y = 3 から切り取る線分の長さ(※補足)も分かっていると、放物線の幅が固定されるため、「放物線の形」が分かります。そして同時に、「頂点の y 座標」も固定されるはずです。 ※補足 x 軸は直線なので、「直線から切り取る線分の長さ」は x 軸以外の直線にも同様に当てはめて考えることができます。 これにより、放物線は、形が決まっているが、左右に自由に動ける関数ということが分かります。 とすると、x 軸に平行な直線から切り取る線分の長さは決まった値になるはずなので、問題(1)の a の値も求めることができます。 さて、これを記述で解答するには何を未知数で置くのかが重要です。 ...

茨城県高校入試対策② 解答と簡単な解説

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 問題はこちらです。目標時間は15分程度(目標点数によって前後します) それでは、早速解答から(もう少し下に掲載しておきます) 以下、簡単な解説(画像中心)です。 大問1 (1)①減法(学年:1年)  -(-4)の扱いは気をつけましょう。 ②平方根の計算(学年:3年) 平方根の計算では素因数分解が大切です。同じ数のペアを見つけたら、そのペアの数を外に出すことができます。 かけ算で表されている場合はそれぞれで素因数分解をした後、かけ算の中でペアを見つけることができればそれを外に出すことができます。こうすればかけ算をする必要もなくなります。 ③単項式の乗法・除法(学年:2年) 単項式の乗法・除法は、(前回の解説では数字もまとめて計算しましたが、)符号・数字・文字をそれぞれ分けて考えて計算することがおすすめです。 前回の方法で全部まとめて計算すると、「-」を忘れてしまう可能性があること、分数が入っている場合は計算が難しくなることがあるためです。 ④多項式の加法・減法(学年:2年) 分配法則に気を付けて丁寧に計算しましょう。 (2)2次方程式(学年:2年) 今回の2次方程式は因数分解できないので、解の公式を使って答えを出します。 解の公式は覚えておきましょう。 大問2 (1)展開・式の値(学年:3年) 代入の問題は、文字式がまだ計算できる場合は先に計算してできるだけ簡単な形で表してから代入します。 (2)1次方程式の利用(学年:1年) 速さに関する一次方程式の文章題では、道のりを文字で置いたとき、時間の関係を等式で表し、時間を文字で置くときは、道のりの関係を等式で表すようにします。 ちなみに連立方程式の場合は道のりの関係、時間の関係でそれぞれ方程式を立てる場合がほとんどです。 方程式の文章題はどれか(一次方程式、連立方程式、二次方程式)で必出なので、いろいろなパターンの問題に挑戦しておきましょう。 (3)確率(学年:2年) さいころを使った確率の問題です。今回は表を使って解説しましたが、 今回の問題ではどちらかで6が出ればOKという条件なので、6が出てくる場合だけを全部挙げることで確率を出すことができます。 今年は小問集合で確率が問われる可能性が高いので、よく対策しておきましょう。 (4)作図(学年:1年) 作図の方法で覚えなければいけないことは次の4つです。 ・垂...

問題⑥(9月5日投稿)の解答

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問題はこちらから  問題 最初に申し上げますと、今回の問題の答えは、あまりきれいな形にならないものになりました。二重根号(√の中に√が残ってしまう形)があるものも答えになってしまいます。 数値についてもう少し吟味するべきでしたが、そういった数値調整は昔から苦手にしていたこともあり、適切な値を見つけることができませんでした。申し訳ありません。答えについては「ふ~ん。」と思っていただき、考え方に注目していただければと思います。 それでは考え方です。 問題の連立方程式は、2乗の式と3乗の式で、加減法はもちろんできませんし、代入法も直接代入するのは難しいです。そこで注目したいのは、二つとも左辺が「対称式」ということです。 対称式とは、文字を自由に入れ替えても形が変わらないような文字式のことをいいます。 例えば xy + x + y は、x と y を入れ替えても yx + y + x = xy + x + y となり、元の式と形が変わらないので対称式です。 一方、xy + 2x + y は、x と y を入れ替えると yx + 2y + x となり、元の式と等しくないので対称式ではありません。 そして、中でも、x + y と xy は基本対称式と呼ばれ、すべての対称式は基本対称式のみを使って表すことができるという性質があります。 それは問題の2つの式も同様です(問題の2つの対称式の変換は入試でとても重要なので、受験生の皆さんはよく覚えておきましょう)。 さて、2つの対称式を基本対称式で表すと、計算を進めることができます。 ポイントは、t が1次式になったことで代入がしやすくなったということです。 さて、後は出てきた値について、それぞれ x と y の連立方程式を解けばいいのですが、今回は基本対称式が2次方程式の解になっているという、「解と係数の関係」を使って求めました。 これにより、実際に計算をする前に2次方程式の判別式を使うことで実数解をもつのか調べることができます。以下解答です。 今回の解説は以上となります。またよろしくお願いいたします。

茨城県高校入試対策① 解答と簡単な解説

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 現在の茨城県高校入試(数学)では、何点を目指すにしても、大問1でいかに落とさないか、大問2でどれだけ正解できるかが大切です。  また、出題形式が変更になって2年が経ち、また大きく出題形式が変わる可能性がありますが、どのような形になった場合でも計算(大問1)を確実にしておくこと、小問集合(大問2)の形式に慣れておくことが大切だと思います。  そこで今回から、現在の大問1、大問2の形式に特化した問題をX(旧Twitter)で投稿していきたいと思います。解答と簡単な解説は当ブログに載せていきます。  投稿は毎週木曜日を予定しています(前後する場合があります)。受験生の皆さんは茨城県高校入試(数学)の対策及びまだ覚えきれていないところの復習などに自由にご利用ください。  では早速、今回の解答です。 簡単な解説をしていきます。 大問1(1)①加法(学年:1年) 符号が違う場合はひき算になり、答えの符号は絶対値が大きいほうの符号になります。 ②平方根の計算(学年:3年) ポイントは以下の3つです。 ・平方根は中の数を素因数分解したときに、ペアができた素数はそのペアを外に出すことができます。 ・√を使った数が分母にある場合は有理化をします。 ・平方根の加法・減法は、平方根の中の数が同じ場合しか計算できません。 ③単項式の乗法・除法(学年:2年) 単項式の乗法・除法は、最初の単項式と、×○は全て分子に、÷□は全て分母に送ってから、分母と分子の両方にある文字を同じ数だけ消す(約分)ことで計算できます。分子に送るものと分母に送るものを区別して印をつけると、考えやすくなるでしょう。 ④多項式の加法・減法(学年:2年) 分数を含む多項式の加法・減法は、慣れるまでは次の手順で進めることがおすすめです。 1.分子の式に(   )をつける 2.分母を見て通分し、ひとつにまとめる 3.分子を計算する (2)2次方程式(学年:3年) 因数分解ができるタイプの2次方程式です。この形の2次方程式では解の0が忘れられてしまいがちなので、気をつけましょう。 大問2(1)平方根(学年:3年) このタイプの問題は、整数を√○の形で表すことがポイントです。 (2)連立方程式の利用(学年:2年) 方程式の文章問題は必出なので、いろいろなタイプの問題で練習をして、問題から式を立てられるようにしておきましょう。 (3...

問題⑤(8月8日投稿)の解答

間があいてしまいまして、申し訳ありません。解説していきたいと思います。 問題はこちらから  問題 a , b , c , d , e は1けたの自然数なので、1~9の整数の中のどれかです。 そう考えると候補が少ないような感じがしてきます。 さて、条件を上から一つずつ見ていきましょう。 ①「どの2つを選んでも、その差は必ず偶数」とは、 a - b a - c などのひき算が全て偶数になるということです。 このとき、どうなるのでしょう。 例えば、 20 - 12 = 8 のように偶数同士のひき算のとき、答えは偶数になります。 また、 11 - 7 = 4 のように、奇数同士のひき算のときも答えは偶数になります。 これはたし算のときも同じで、偶数同士、奇数同士のたし算、ひき算の答えは必ず偶数になります。 逆に、 17 - 12 = 5 16 - 13 = 3 のように、偶数と奇数のたし算やひき算は答えが必ず奇数になります。 つまり、「どの2つを選んでも、その差は必ず偶数」とは、「5つの数は全て偶数か、全て奇数」ということになります。 ここで、1~9の中に偶数は4個(2,4,6,8)、奇数は5個(1,3,5,7,9)あるので、5つの数は全て奇数ということになります。 次に、②「 e からどの数を引いても、その差は必ず正の数になる」ですが、 6 - 4 = 2 のように大きい数から小さい数をひくといつも正の数になり、 4 - 6 = -2 のように小さい数から大きい数をひくといつも負の数になります。 ということは、5つの数の中で、 e が一番大きい数ということになり、 e = 9 が決まります。 この2つで候補がかなりしぼられました。残りは③と④で考えます。 ③「 a + d = 10 」ですが、 残った候補の中で、足して10になる組み合わせは 3 と 7 しかありません。 7 は残った数の中で一番大きい数であり、d = 7 とすると④「 d < c 」に合う c がなくなってしまいます。 そのため、d = 3 , a = 7 となります。 最後に「 d < c 」から c = 5 , b = 1 となります。 答え a = 7 , b = 1 , c = 5 , d = 3 , e = 9 今回の解説は以上となります。少し落ち着いてきたので、いろいろな数学の問題...